人工知能(AI)やロボット技術の話題が花盛りである。活用すれば斬新なサービスを生み出し、業務を効率化できるからだ。本連載では、すぐに使えて費用対効果も期待できる「RPA」についてご紹介する。

 人工知能(AI)やロボット技術を利活用しようとする取り組みが、様々な産業で活発になっている。自動運転や医療の分野では、既に実際のサービスに組み込まれる例も出てきた。金融機関でも活用が本格化する機運が高まっている。例えば、投資ポートフォリオを自動的に構築・運用する「ロボ・アドバイザー」のようなサービスが始まっている。

 本連載では、金融機関におけるAIやロボット技術のうち、欧州の金融機関の間で採用が進む「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」について、その可能性を解説していく。

 RPAとは、パソコンなどで人が作業している操作をソフトで自動化するものである。

一口にAIといっても4種類

 AIやロボット技術と一口に言っても、技術の高度さなどによって4種類に分けられる。多くの読者がAIと聞いて想像するのは、恐らく「機械学習」や「深層学習(ディープラーニング)」といった最先端のAI技術だろう。

●AI(人工知能)ロボット技術の分類
●AI(人工知能)ロボット技術の分類
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 昨今のAIブームの到来によって、金融機関の間でも機械学習や深層学習を使って金融サービスを効率化・高度化する取り組みが活発だ。例えば金融業界で長年多用されてきた数理モデルの構築にAIを適用し、与信モデルや不正取引検知モデルなどを開発する際に役立てている。また電話の問い合わせシステムに採用する例も多い。質問内容を瞬時に分析し回答候補をデータベースから抽出してオペレーターに提示。機械学習や深層学習によって、顧客に対して的確な回答を短時間で導き出す。