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 文章の査読・修正は1回で終わるものではありません。段階を追って改善していくものです。

 私はこれまで、約6000件の文章を添削してきました。修正が必要な文章のほどんどが、「1文が長い」という問題を抱えていました。複数の主語・述語を含んでいて、1文の中に複数のことが書かれています。

 こうなると主語・述語の対応が崩れてしまう“文のねじれ”が起こったり、複数の意味に受け取れる多義文になったりする確率が高まります。さらに専門用語が混ざっていると、もう何が何やら、こんがらがった毛玉のようになっています。きちんと勉強をしていない人が自己流で書いた文章は、複数の問題を含んでいるのです。

 リーダーは、このような文章を理解しようと一生懸命に読み込みます。数行の文章を読んで分かりやすく修正するのに、30分ほどかかってしまうこともあります。毎回こうした方法で添削していると時間がいくらあっても足りませんし、部下の訓練にもなりません。

毛玉をほぐすところから始める

 文章の添削は、こんがらがった毛玉をほぐすところから始めます。まずは、文章を短くします。