全878文字
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 早く正しく伝わる文章を書く上で、重要な意味を持つのが助詞です。たった1文字、2文字でも、その使い方で文章の意味が変わることすらあります。書き手の意図と異なる意味に理解されてしまい、手戻りやトラブルを生みます。

 しかし助詞は短いぶん、その大切さがあまり理解されていないようです。今回は、そうした後輩の反発に遭ったリーダーの悩みを取り上げます。回答するのは、SEをはじめ技術の現場で働く人を対象に文章作成の指導をしている豊田倫子氏です。

相談:助詞について指導したら、部下の反発に遭った
 納品物としてお客さまに送るドキュメントを作成しています。品質を統一するために後輩が書いた文章の助詞の使い方を指導していたら、「助詞なんかにそこまで注意を払う意味はあるんですか。今まで特に気にしたことがありません」と嫌みっぽく言われました。
 こういう場合はどう切り返せばよいのでしょうか。1文字の大切さを伝えたいのですが、なかなか理解してくれず困っています。