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 ユーザー部門 vs システム部門、システム部門 vs ITベンダー、自社vs取引先――。業務改革やシステム企画・開発では、ステークホルダー(利害関係者)同士の対立がつきものです。どちらの言い分も正しく、しかも、どちらかが簡単に折れることも難しい。こうした状況に直面して悩んでいる人は少なくないでしょう。

 ユーザー部門やシステム部門、ITベンダー間などの対立関係を解消し、皆が納得できる状況を作り出すために必要なのが「ステークホルダーマネジメント」(利害関係者の調整・管理)です。互いの要求や課題、不満要素などを明らかにし、皆が納得できる妥協点や方策を見つけ出すことで、業務改革やシステム開発などのプロジェクトを円滑に進められるようにします。

 今回は、ステークホルダーマネジメントに必要なファシリテーション方法について、クイズ形式で考えてみましょう。

海開き直前にサメの目撃情報。あなたはどうする?

  あなたは今、海に面した観光都市のコンサルティングをしています。海の魅力を最大限に引き出し、さらなる観光収益を得られるようにすることがミッションです。観光都市化に反対する地元市民もいますが、様々な意見を調整しながらプロジェクトを進めています。

 海開きまで2週間に迫ったある日、問題が起きました。「沖合でサメを目撃した」という情報が市役所の観光課に入ってきたのです。とはいえ、証拠となる写真はありません。通報した市民の勘違いの可能性もあります。

 ここで、プロジェクトチーム間で対立が起きます。予定通り「海開きをしよう」と主張するグループと、「海開きは延期しよう」と主張するグループに、真っ二つに分かれました。海開き推進派は「決定的な証拠がない。仮に沖合にサメがいたとしても海水浴場まで来る可能性は低い。それぐらいのことで観光収益をフイにできない」と主張、一方の海開き反対派は「仮に事故が起きたら大変だ。観光事業どころじゃない」と主張します。

 今後の方針を決める会議は、両グループが一触即発の状態です。あなた自身、サメの危険性は正直高くないように感じます。一方で、万が一事故が発生すれば、観光事業どころではないのは明らかです。あなたのミッションは、観光事業の拡大に向けて最善の策が取れるように、プロジェクトチームを導いていくことです。この対立の収拾を任されたあなたは、どう発言しますか?

  • (1)「ここは安全策をとって海開きを見送りましょう」と言う
  • (2)「予定通り海開きをして様子を見てみましょう」と言う
  • (3)「どちらのリスクが高いか、情報を整理してみましょう」と言う