全3388文字

「…というわけなんです」

 檜山は、Ptソフト開発からのクレームについて、仁科次長に報告を終えた。

 仁科次長は、腕を組み宙をにらんだ。

「ちょっと厄介だな。契約上は、確かに先方の言い分にも一理ある。しかし、進捗状況や遅れの原因がはっきりしないのは問題だ。その点、吉山が言うことももっともだ。彼女のことだから、ストレートにきつい言い方をしたのかもしれんが」

 檜山は頭をかいた。

「もっと早く手を打たなかったのは私の責任です。いったん吉山に任せた以上、言い方に多少問題があったとしても、今から撤回するわけにもいかないでしょう」

 仁科次長は、半眼を開けてうなずいた。

「だな。で、どうする?」

「謝りに行きます」

「え?」

「私が、謝りに行きます。Ptソフト開発さんに」

「どういうことだ?」