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ゲームの性質を理解する

 恋愛はゲームである。嘘ではない。このシステムからどんなに抜け出そうとしても、抜け出すことはできない。多くの人々が、「自分はこんなゲームをしたくない。自分らしさを失わず、自分が感じることに正直でいたい」と思う。こういう気持ちになるのはわかる。しかしながら、あなたがこの原稿を読んでいる以上、私としては、それがあなたにどういう効果をもたらすのかと尋ねざるを得ない。

 悪く思わないでいただきたい。嫌らしくなれとか不誠実になれと言っているわけではない。しかし、異性を惹きつけようと思うなら、裏がなく直接的でありすぎるのもよくない。何が言いたいかというと、あなたは文字通りゲームをしているのだということを認識して、戦略というものを少し考える必要があるということだ。

 たとえば、(私は男の視点しか知らないのでその例を使うが)何週間も前から目をつけていた魅力的な女性につかつかと近づいていって、「あなたが好きです。初めて見たときから、ずっと好きです」 と言ったとする。恋愛対象にありったけの気持ちを注ぎ込んでいるように見えるかもしれないが、このような行動過程では、拒絶的な反応を受ける可能性が高いだろう。猫とねずみのゲームでは、これはあまり戦略的だとは言えない。

 別に心理学者でなくても、私たちは一般に、「自分は持てない上に他人もいいなと思うもの」をほしがるということはわかる。逆に、あなたが手に入りやすいものほど、あなたはほしいと思わない。小さい頃、いっしょに遊ぶ相手を確保しようとしてほかの子と追いかけっこになったことはないだろうか。人生は大きなプレイグラウンドだ。誰かに逃げてもらいたければ、追いかけることだ。