全1857文字
PR

⑤ミーティング終了後も興味を持たせる仕掛けを埋め込む

 将来にわたって出席者に興味を持ってもらうには、「出席者が興味を持っていることに今取り組んでいる」「将来、声を掛けてくれればもっと有益な情報を出せる」といった内容をプレゼンに埋め込んでおくことも重要です(図3)。

図3●プレゼン終了後も興味を引くための工夫をする
図3●プレゼン終了後も興味を引くための工夫をする
[画像のクリックで拡大表示]

 相川さんのケースでは、今後追加機能を実装予定であることを示唆すれば、営業部員はその製品に、数カ月先まで興味を持ち続けてくれるかもしれません。研究開発部が今後モニタリングテストを実施予定だという情報を伝えておくのもよいでしょう。営業部員としてはモニタリングテストの結果を営業活動に生かしたいと考えて、相川さんの商品を気に留めていてくれる可能性が高まるからです。

 こうした工夫をすることで出席者の記憶に残り、「この製品を売りたい、そのためにこの人に今後も声を掛けよう」と思われるプレゼンになります。

小早川 鳳明
経営再建プロフェッショナル
外資系コンサルティング会社を経て、現在は国内・海外企業の経営再建や経営改革、企業買収業務に従事。グローバル製造業、化学メーカー、全国小売りチェーン、高級アパレルブランドにて、事業戦略策定・実行、クロスボーダーM&A、PMI、社内体制構築、新規事業立ち上げなどのプロジェクト統括を担当する。累計10万人以上の従業員に関わる経営改革を実施。 外資系コンサルティング会社では、研修トレーナーとして現役コンサルタントに対してコンサルティングテクニックを解説する経験を有する。