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①スライド最上部にメッセージを配置

 PowerPointのスライドを読む人の目線を考えてみましょう。大半の人は、左上からスライドを読み始めます。

 スライドでは左上のエリアが、誰もが目を通すゴールデンエリアです。メッセージはここに配置するのです。実際、ある外資系コンサルティング会社では、すべてのPowerPoint資料はこのようなレイアウトで作成することをルール化しています。

 このような配置をすることで、忙しい会社の経営陣も目線を動かさずにスライドの最上部だけ読めば資料全体の内容を把握できるようになります。

②スライド最下部にメッセージを配置してもよい

 左上の次に目立つのが、スライドの最下部です。スライドの最上部にタイトル、最下部にメッセージがあると、目線を上から下に移動させなくてはならないことがデメリットです。目線を上下に動かしながら読んで初めてメッセージが把握できるため、資料だけ渡されて読み込むような忙しい会社の経営層向けには不向きです。

 しかし、プレゼンの機会があり、スライドに記載しているデータの詳細を口頭で説明できる場合は、プレゼンターにとっては説明しやすいというメリットがあります。各スライドについてプレゼンする際に、先にグラフの内容などを説明した上で、そこから得られる示唆をメッセージとして語れるからです。

 今回は、PowerPoint資料で最も大事なメッセージについて、スライドのレイアウト検討時にどう取り扱うかを説明しました。ポイントをまとめると以下の2点になります。

  • PowerPointスライドではメッセージが主役
  • いかなるスライドデザインでも、メッセージが最も目立つように配置する

 PowerPoint資料を作成する際に、あれもこれも情報を盛り込みたくなり、文字を小さくしたり、メッセージを入れるのをあきらめたりしてしまう人がいます。これは賢明な方法ではありません。

 PowerPointスライド上で記載する細かな情報はすべて、メッセージを引き立たせるための脇役です。それを意識して、スライドのレイアウトやデザインを考えるようにしましょう。

小早川 鳳明
経営再建プロフェッショナル
外資系コンサルティング会社を経て、現在は国内・海外企業の経営再建や経営改革、企業買収業務に従事。グローバル製造業、化学メーカー、全国小売チェーン、高級アパレルブランドにて、事業戦略策定・実行、クロスボーダーM&A、PMI、社内体制構築、新規事業立ち上げなどのプロジェクト統括を担当する。累計10万人以上の従業員に関わる経営改革を実施。 外資系コンサルティング会社では、研修トレーナーとして現役コンサルタントに対してコンサルティングテクニックを解説する経験を有する。著書に、グローバル大企業メーカーのリアルな経営改革と企業買収の現場を描いた『ハーバード・MIT・海外トップMBA出身者が実践する 日本人が知らないプロリーダー論』(PHP研究所)