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 さて、この論理構造の根拠となっているクライアント、アプリケーションサーバー、DBサーバーの3要素の調査で、十分と考えてよいだろうか。ロジカルシンキングでは、検討対象となる要素を整理する際に、MECE(Mutual Exclusive and Collectively Exhaustive)という指針を重視している。これは対象とする要素を、漏れなく、ダブりなく分類するという考え方である。

 MECEの分類を複数回繰り返すと図3のような多階層分類のツリー構造ができる。この例では、調査対象のシステムの構成を大きくクライアントとサーバーに分け、さらにサーバーをアプリケーションサーバーとDBサーバーに分けることで漏れなくダブりなく分割している。これが3要素での調査で十分である根拠になっている。

図3●MECEと多階層分類
図3●MECEと多階層分類
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 このように、論理的な資料作成とは、情報の構造を最終的に文書のアウトラインにまで変換していくことと捉えられる。つまり、情報を適切に整理し、そこに情報の追加や削除を行って、文書のアウトラインを組み立てることで、説得力のある論理的なドキュメントを体系的に作ることができる。これがストラテジックライティングの基本原理である。

 構造にはここで挙げたもの以外にも様々なものがある。そうした各種構造を駆使して、必ず納得してもらえる「勝負ドキュメント」を作れるようになることが本連載のテーマだ。次回は、課題解決に直結する構造を紹介する。

林 浩一(はやし こういち)
勝負ドキュメント研究所 代表、ピースミール・テクノロジー 顧問
林 浩一(はやし こういち) 富士ゼロックス、外資系データベースベンダーを経てウルシステムズに入社。自治体・大企業のシステム内製化とPMO に特化した関連会社として同社を設立、初代社長に就任。現在は、代表を退き顧問として同社社内の人材育成を主に活動しつつ、社外の技術者のスキル向上のために勝負ドキュメント研究所を開設。