「IoT(Internet of Things)」というキーワードが急速に注目を浴びている。IoTは、モノがインターネットに接続する考え方を広く示すものだ。本講座では、アーキテクチャーやデバイス、通信など、IoTの基本を解説する。

IoT入門
目次
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第1回 IoTとは
M2MとIoTの五つの違い
IoTが注目を浴び始めた際、「M2Mと何が違うのか」「M2Mの言葉を変えただけではないか」といった指摘が随所でありました。M2MとIoTの違いは、大きく五つあります。
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第2回 製造業で進むIoTの導入
IoT実現の新技術が続々登場
実際にIoTに取り組んでいる企業は、どのように活用しているのでしょうか。先進企業の事例を見てみましょう。製造業は、IoTへの取り組みが進んでいる業種の一つです。
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第3回 IoT実現に必要な六つの知識
企業システムよりも広いスキル領域
IoTが本格的な普及機に入り、IoTシステムの構築は多くのエンジニアに無縁ではなくなっています。IoTシステムの構築に携わるエンジニアには、どのような知識が必要なのでしょうか。
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第4回 IoTのアーキテクチャー
ビジネスからITの要素までを定義
IoTのアーキテクチャーでは、ビジネスやシステムのあり方の全体像、オペレーションモデルを標準化しやすくする枠組みや構造を定義したものが必要となります。
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第5回 「クラウド」+「エッジ」へ
現場側にデータを蓄積して処理
IoTのアーキテクチャーにおいて、企業の基幹システムではあまり登場しなかったレイヤーが存在します。「エッジ(フォグ)コンピューティング」がそれです。
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第6回 エッジの構成要素
入出力とプロセッサから成る
エッジの構成は、用途によって様々な形態を取り得ます。「エッジでどのような処理を行っているのか」という機能面に着目して、それらを実現する要素の構成方法について考えてみましょう。
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第7回 エッジデバイスの選定
非機能要件が選択のカギに
IoT対応を謳うデバイスは毎日のように発表されています。多種多様なデバイスの中で、いったいどのデバイスを使えばよいのか、選定を行う際の観点について解説します。
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第8回 IoTの通信
進化するセルラー通信網
IoTの実現に欠かせないのが、デバイス間やデバイスとクラウドをつなぐ通信です。IoT向けに、低価格や省電力を打ち出した新たな通信規格が続々と登場しています。
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第9回 省電力通信方式のLPWA
通信費用を大幅に削減
「LPWA」は、低価格、省電力という特徴を突き詰めた新しい通信方式の総称です。非セルラー系のLPWAとしては、「LoRaWAN」と「SIGFOX」が商用サービスを開始しています。
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第10回 デバイス間の通信
無線通信が主流に
IoTのデバイス間通信では、設置コストやシステム変更コストの低減、設置の柔軟性などを重視して、無線の通信方式の利用を検討する機会が増えています。