急速に採用が広がっているクラウド。それは一体なぜなのだろうか。今回は、クラウドのメリットを解説する。注意点についても最後に整理する。
まず、メリットについて見ていこう。総務省が発表した「平成30年版 情報通信白書」(2018年7月)によれば、企業のクラウド導入理由として最も多いのが、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」である(図1)。
情報資産や保守体制を社内に持つスタイルを、オンプレミスと呼ぶ。クラウドが普及する前は、企業システムの構築や運用時の選択肢はほぼオンプレミスに限られていた。オンプレミスと比較したクラウドのメリットは、大きく5つある。
- 導入・運用・管理コストが抑えられる
- 柔軟に導入できる
- 場所を問わず利用できる
- 高いセキュリティと安定運用を実現できる
- 高度な最新機能をすぐに利用できる
1つずつ詳しく見ていこう。