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ビットとバイト

 最後に、2進数にまつわるコンピューター用語を2つだけ覚えてください。それは、「ビット」と「バイト」です。ICのピン1本で表せる情報すなわち2進数の1桁を「ビット」と呼びます。2進数の8桁を「バイト」と呼びます。図3に示した10101100という8桁の2進数は、8ビットの2進数と呼ぶことも、1バイトの2進数とも呼ぶこともできます。

図3●ビットとバイト
図3●ビットとバイト

 コンピューターにおいて、ビットは情報の最小単位であり、バイトは情報の基本単位です。ビット(bit)は、binary digit(2進数)の略語ですが、一般用語で「破片」という意味もあります。バイト(byte)は、同じ発音のbite(噛む)という言葉から作られた造語です。情報の破片がビットで、情報のひと噛み(ひとまとまり)がバイトというわけです。コンピューターは、バイト単位でデータを取り扱うことがよくあります。

 コンピューターの能力を、一度に処理できる情報量で表すことがあります。例えば、インテルCoreプロセッサを搭載したパソコンの処理能力は、64ビットです。インテルCoreプロセッサは、64桁の2進数を一度に処理できるのです。

 私たち人間は、10本の指を持っているので、10進数で数を数えます。それに対してコンピューターは、2本指で数を数える宇宙人のようなものです。皆さんがコンピューターに触れるということは、2本指の宇宙人と対話するのと同じです。2進数をマスターすれば、もっともっとコンピューターと仲良くなれますよ。

矢沢 久雄
グレープシティ アドバイザリースタッフ
システム開発を本業としつつ、講師業と著作業も精力的にこなしている。15年ほど前から、基本情報技術者試験の講師を始めて、現在では年間100回以上の講座を実施。ITを初めて学ぶ受験者のクラスを好んで担当し、分かりやすさと楽しさで、抜群の顧客満足度とリピート率を誇る。『基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本』『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者』(翔泳社)や『プログラムはなぜ動くのか』(日経BP社)など、コンピューターやプログラミングに関する著書多数。