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 今回は、シーケンス図、コミュニケーション図、およびステートマシン図の役割と書き方を学習します。シーケンス図とコミュニケーション図は、複数のオブジェクト間の相互作用を示すものです。ステートマシン図は、1つのオブジェクトの状態の変化を示すものです。

 シーケンス図では、オブジェクト(クラスのインスタンス)の相互作用を時間軸に沿って示します。シーケンス図を使うことで、特定のユースケースのシナリオを実現するために必要となるオブジェクトの集合とオブジェクト間の交信を示すことができます。したがって、シーケンス図を作成する前に、クラス図やオブジェクト図、およびユースケース図とシナリオを作成しておくべきです。

 オブジェクトの間の交信は、「メッセージ」によって実現されます。プログラムのソースコードでは、オブジェクトの持つ操作(関数やメソッド)を呼び出すことがメッセージの受け渡しになりますが、シーケンス図を作成する段階では、それを抽象的なメッセージとして表すのです。

 メッセージには、メッセージへの応答を待ってから処理を行うことを示す「同期メッセージ」、メッセージへの応答を待たずに処理を行うことを示す「非同期メッセージ」、メッセージの応答を表す「応答メッセージ」の3種類があります。これらは、メッセージを表す矢印の形および実線と破線で区別されます。矢印の先が、メッセージを受け取る側になります(図1)。

図1●メッセージの種類を表す矢印
図1●メッセージの種類を表す矢印