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データベースの論理的な構造を表わすテーブル

 データベースの実体は、ハードディスクなどに記録されたデータファイルですが、データベースの構造を示すときには、テーブル(表)を使うことが一般的です。物理的なデータファイルの構造など気にしないで、論理的にはテーブルすなわち表形式でデータが格納されていると考えるのです。

 どのような種類のデータベースであっても、その構造は、テーブルを使って統一的に表すことができます。データベースを読み書きするプログラムでも、表形式のユーザーインタフェースを提供するものが多くあります。

 ここで、重要な用語を2つ覚えてください。テーブルを構成する列をフィールドと呼び、行をレコードと呼ぶ、ということです。

 フィールドとは、レコードを構成する個々のデータを切り分ける単位です。例えば、図3のテーブルには「氏名」と「電話番号」という2つのフィールドがあります。レコードとは、関連するデータの集まりです。ここでは「氏名」と「電話番号」の2つのフィールドが集まって1件のレコードとなっています。レコードは、1つ、2つ……ではなく、1件、2件、…と数えます。図3のテーブルには3件のレコードがあります。

図3●テーブル(表)はフィールド(列)とレコード(行)で構成される
図3●テーブル(表)はフィールド(列)とレコード(行)で構成される

 1つのデータファイルの中には、テーブルが1つだけある場合も、テーブルが複数ある場合もあります。さらに、複数のテーブルを含んだ複数のデータファイルが集まって、1つのデータベースとなる場合もあります。いずれにしても、データベースを物理的なデータファイルの集合ではなく、論理的なテーブルの集合として考えることが重要です。例えば、データベースの設計では、テーブルの内容と構成を設計することになります。皆さんも、データベースエンジニアが、複数のテーブルを組み合わせたような設計図(E-R図などと呼ばれます)を書いているところを見たことがあるでしょう。

矢沢 久雄
グレープシティ アドバイザリースタッフ
システム開発を本業としつつ、講師業と著作業も精力的にこなしている。15年ほど前から、基本情報技術者試験の講師を始めて、現在では年間100回以上の講座を実施。ITを初めて学ぶ受験者のクラスを好んで担当し、分かりやすさと楽しさで、抜群の顧客満足度とリピート率を誇る。『基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本』『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者』(翔泳社)や『プログラムはなぜ動くのか』(日経BP社)など、コンピューターやプログラミングに関する著書多数。