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 SQLはデータベース管理システムが提供するデータベース言語の一種です。SQLはISO(国際標準化機構)やJIS(日本工業規格)で規格化されています。つまり、SQLはデータベースの標準言語なのです。そのため、市販のデータベース管理システムのほとんどが、SQLを採用しています。

 SQLはStructured Query Language(構造化照会言語)という意味です。この言葉が示す通り、人間とコンピューターが対話するための言語です。ただし、C言語やJavaなどのプログラミング言語とは目的が異なります。SQLは、データベースのスキーマの定義と、データベースを操作する命令を記述することに特化した言語です。

 SQLで記述された命令をSQL文と呼びます。SQL文を解釈して実行するのは、データベース管理システムが提供するデータベースエンジンです。データベースの利用者は、何らかのアプリケーションを使って、データベースエンジンにSQL文を送り、データベースの定義や操作を行います。定義や操作の結果が、データベースエンジンからアプリケーションに返されることもあります。

 例えば、この講座の第2回で紹介した電話帳データベースから、「井上太郎」の電話番号を取得するSQL文は、図1のようになります。このSQL文を実行した結果として、データベースエンジンからアプリケーションに「03-1111-2222」という電話番号が返されます。

図1●SQLでデータベースから電話番号データを取得する
図1●SQLでデータベースから電話番号データを取得する
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 図1を見ると分かるように、SQL文は英語に似ているので、構文の説明をしなくても、何となく意味が分かるでしょう。図1のSQL文は、「個人情報テーブルから(FROM 個人情報)、氏名が井上太郎であるレコードの(WHERE 氏名=’井上太郎’)、電話番号フィールドを取得せよ(SELECT 電話番号)」という意味です。今回は基本的なSQL文をいくつか紹介します。何となく、意味が分かればOKです!