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 前回に続き、Google Cloud Platform(GCP)のネットワークサービスを取り上げる。今回は負荷分散の「Cloud Load Balancing」、オンプレミス環境とGCPを専用線やVPNで接続する「Cloud Interconnect」、CDN(Content Delivery Network)の「Cloud CDN」、DNSの「Cloud DNS」を順に見ていく。

負荷分散のCloud Load Balancing

 GCPの負荷分散サービス、Cloud Load Balancingは、「HTTP(S)負荷分散」と「ネットワーク負荷分散」という二つの機能で構成される。どちらもデフォルトで、1秒間当たり100万リクエストのHTTP通信を処理でき、暖気申請(予想される負荷増に合わせたリソースの準備をAWSに申し込むこと)が不要である。二つの機能を順に説明する。

 まずHTTP(S)負荷分散は、クライアントからのHTTP(S)リクエストを世界中のサーバーへ振り分ける。外部IPアドレスの説明でも述べた通り、GCPでは一つのグローバルIPアドレスで複数リージョンへの振り分けが可能であり、外部のクライアントからのHTTP(S)リクエストはそのクライアントから最も近いGoogleのPoP(Point of Presence)で終端され、クライアントのアクセス元に最も近いリージョンに配置されたバックエンドインスタンスに転送する(図1)。

図1●クロスリージョンのHTTP(S)負荷分散
図1●クロスリージョンのHTTP(S)負荷分散
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