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 続いて、進捗会議の様子を見てみましょう。

進捗会議 状況把握だけでなく解決策も合意

 シロカネ・ソフトウエアのチーム・リーダーが、自分のチームの進捗状況について説明している。

「画面設計書の進捗が遅れ始めています。先週中に24画面について顧客承認を完了する予定に対して、実績は21本。遅れているのは、一覧表のこの3本ですね」

 同社の太田PMが質問する。

「遅れの原因は何かな?」

 チーム・リーダーが、頭をかきながら説明する。

「1本は、担当者が風邪で2日間休んだのが原因です。後続作業には余裕がありますから、結合テストへの影響はないでしょう。残る2本については、課題ナンバー26の組織属性の定義が絡んでいます。設計書はできたんですが、承認がいただけないんです」

「地域本部を表示するかどうかでもめている件だね。それは問題だな。今週中にはいったん決めておかないと、マニュアルとテスト・シナリオに影響が出る」

 太田PMは、ユーザー側の取りまとめ担当者、BP物産の川崎に視線を向けた。

「川崎さん、あれは販売部門がこだわっておられるから、たぶん来週にならないと決着しないですよね。その部分だけ未決にしておいて、他の部分をフィックスするわけにはいきませんか?」

 川崎は、少し考えてから、うなずいた。

「そうだね。テストもあるし、いったんフィックスしておきますか」