全1627文字

 最後の第4回では、ルーティングについて見ていこう。

 ルーティングは、IPパケットの転送経路を決め、目的地に届ける一連の処理のことである。小包を配送することになぞらえて説明するとわかりやすいので、その例えを使ってルーティングの仕組みを理解していこう(図1)。

図1●ルーティングの基本的な考え方
図1●ルーティングの基本的な考え方
IPパケットを小包、ルーターやレイヤー3スイッチを郵便局になぞらえて説明した。ポイントは、郵便局では最終的な住所(ホストアドレス)ではなく、おおまかな町単位(ネットワークアドレス)で配送先を把握していること。
[画像のクリックで拡大表示]

配送表を見ながら小包を転送

 ここで小包は当然、IPパケットを表す。図1では小包を届ける相手を「E町」の中の「3番地」としている。「E町」がIPアドレスのネットワーク部、「3番地」がホスト部に相当する。小包の宛先を示す荷札は、宛先IPアドレスに当たる。

 また、小包の配送先を決める郵便局がルーターに相当する。小包に付けられた荷札に書いてある宛先の住所を見て、どの町に転送するかを決める。

 では、送信元の家から宛先の家まで小包がルーティングされる一連の様子をたどっていこう。

 最初に、A町にある送信元の家から、A町の最寄りの郵便局に小包が届けられる。