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 Webアクセスは、今や私たちの生活やビジネスに欠かせない。Webブラウザーを立ち上げて、画面中のリンクをクリックすると、目的のWebページが表示される──。本講座は、こうしたWebアクセスを実現するプロトコルであるHTTP(HyperText Transfer Protocol)を取り上げる。

Webアクセスの中身を見てみよう

 Webアクセスが身近な存在だけあって、HTTPという用語を目にしたことがある人は多いだろう。例えば、Webブラウザーの画面上にあるリンクをクリックすると、リンク先のWebページが表示されるとともに、アドレス欄に「http://…」という文字が表示される。これはまさしく、WebアクセスでHTTPが使われている証拠だ。

 とはいえ、私たちはWebブラウザーを操作するとき、HTTPが使われていることを意識しない。そのため、「Webアクセスのどの部分にHTTPが使われているのか?」、「HTTPでどんなメッセージがやり取りされているのか?」といった質問にズバリ答えられる人は意外と少ないのではないだろうか。

 実は、HTTPの仕組みはごく単純である。Webブラウザーがデータを要求すると、Webサーバーソフトが応答を返す。この単純な動作を繰り返すことによって、最終的に、Webブラウザーに目的のWebページが表示される。

 今回は、こうしたHTTPの仕組みを詳しくひも解いていく。

ブラウザーとサーバーに注目しよう

 第1回では、HTTPの位置付けを確認する。Webアクセスの流れの中のどの部分でHTTPが使われているのかを押さえ、ほかのプロトコルとの関係を明らかにしよう。

 続く第2回では、HTTPを使ったWebアクセスの流れを見る。ここでは、HTTPのやり取りが、「HTTPリクエスト」と「HTTPレスポンス」という2種類のメッセージで成り立っていることを確認する。

 第3回では、HTTPでどんな内容のメッセージがやり取りされているのかを見る。「GET」や「OK」など、私たちが見ても理解できるテキスト情報がやり取りされている様子をのぞいてみよう。

 最後の第4回では、企業内のネットワークにおけるHTTPのやり取りを確認する。企業では、HTTPのやり取りを代理するプロキシーサーバーを使っているケースが多い。このプロキシーサーバーを使った際のHTTPの流れを確認しよう。

 今回注目するのは、HTTPのメッセージをやり取りする主体である、WebブラウザーとWebサーバーソフトの二つである。この先は、これらの動作に注目して読み進めていってほしい。

 HTTPの仕組みを理解することは、Webアクセスの仕組みを理解することにつながる。本講座を一通り読めば、Webブラウザーが裏側でどんな仕事をしているのかが想像できるようになるだろう。