社内のパソコンからインターネット上のWebサーバーにアクセスするときは、社内のパソコンに代わってWebアクセスを実行する「プロキシーサーバー」を使うケースが多い。第4回では、プロキシーサーバーを使ったときのHTTPの流れを押さえよう。
社内ネットワークで使うプロキシー
プロキシーサーバーは、WebブラウザーのHTTPリクエストを受け取って、パソコンの代わりに自らWebサーバーにアクセスする機能を持つサーバーである(図1)。
社内ネットワークでプロキシーサーバーを使う理由は二つある。
一つは、Webアクセスの高速化のため。プロキシーサーバーは、パソコンに代わってアクセスしたWebページのデータを自身のキャッシュに保存しておく。そして、社内のパソコンが再びデータを要求したときは、保存しておいたデータを返信する。こうすれば、パソコンへのレスポンスが速くなる。また、インターネットへ出ていくトラフィックを少なくすることにもつながる。
もう一つの理由は、セキュリティを高めるため。プロキシーサーバーを経由してWebアクセスをすると、直接インターネット上のWebサーバーにアクセスするのはプロキシーサーバーになる。つまり、Webサーバーから見ると、プロキシーサーバーしか見えなくなり、社内にあるパソコンの姿は見えない。これはインターネットから社内のパソコンを隠すことになり、セキュリティの向上になる。