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第2回ではIPアドレスの構造に目を向けよう。ホスト(パソコンやサーバー)のIPアドレスをどう割り当てるのかを押さえたい。
1台を特定するための情報
IPアドレスの役割は、IPの世界でホストを見分けられるようにすることである。学校に例えると、クラスと出席番号で生徒を見分けることと同じだ(図1)。
出席番号はクラスの中で1人ひとり異なる。このため、「2年1組出席番号6番は誰ですか?」といえば該当する生徒がわかる。クラスと出席番号は生徒を識別するためのアドレスなのだ。IPの世界でも同様に、IPアドレスがわかれば特定のホストを識別できる。
ネットワーク部とホスト部がある
IPアドレスはホストを特定するために2種類の情報を持っている。ネットワークの情報とネットワーク内のホストの情報だ。それぞれネットワーク(ネットワークアドレス)部、ホスト(ホストアドレス)部と呼ばれている。
ネットワーク部は学校の例で言えば、2年1組などのクラスにあたる部分(図2)。ネットワーク部を見れば複数あるネットワークの中で、目的のホストがどのネットワークに属しているのかを特定できる。