エンジニアの多くが、文章で伝えることに苦手意識を持っています。しかし、職業の専門化・高度化が進めば進むほど、専門外の人に伝える力は武器になります。読み手にきちんと通じる文章を書くために必要な七つのノウハウを解説します。

エンジニアのための文章講座
目次
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第1回 文章に苦手意識を持つ三つの理由
専門外の人に伝えるスキルは武器になる
エンジニアがビジネスで書く文章に求められるものは、「通じる」ことです。職業の専門化・高度化が進めば進むほど、専門外の人に伝える力は武器になります。
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第2回 文章のゴールを設定する
必要な情報や書き方を考える指針
ビジネスで文章を書く場合には、いきなり文章を書き始めるのではなく、ゴールを設定しましょう。ゴールとは、文章を読んだ相手の人にどういう行動を取ってもらいたいのかです。
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第3回 メッセージをピラミッドで整える
相手視点でメッセージを作り込む
自分が伝えたいことは本当に相手にとって説得力があるのかどうか、まずは最も基本となるメッセージを練る必要があります。相手の視点で、どうメッセージを作り込むのかを見ていきましょう。
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第4回 「空・雨・傘」で論理の飛躍を防ぐ
事実と解釈と結論の論理構成が見える
報告書や提案書は、事実とその解釈、結論までが、論理的に文章の中にしっかりと流れていることが求められます。「空・雨・傘」というフレームワークを使うと、論理の流れが整います。
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第5回 目次で文章の構造を見える化する
全体像と各部分の関係性を構造的に
長い文章では、文章の構造を見える化しないと、相手は読みながら迷子になってしまいます。目次がしっかりと分かりやすくできている文書は、たいてい中身の文章も理解しやすく書かれています。
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第6回 ビッグワードと不要な言葉をなくす
「曖昧な言葉」を明確な言葉に置き換える
文章を書くときに一番気を付けたいことは、言葉にこだわることです。話し言葉ではあまり意識せずに言葉を使うことが多いといえますが、文を作る際には、徹底して言葉にこだわりましょう。
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第7回 相手にとってリアリティがある表現にする
具体的に表現することが基本姿勢
エンジニアが文章を書く際に、最も苦戦するのが相手の知識レベルに対応していくことです。そのための基本姿勢として覚えておくべきことは、具体的に表現することです。
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第8回 主語と述語を明確にする
骨組みが見えにくいパターンは三つ
ビジネス文章の大前提は、「誰がどうする」「何が何だ」という骨組みをできるだけ単純に示すことです。日本語は主語を省略しても文として成立するため、この骨組みが見えにくくなりがちだからです。