プレゼンテーションは内容が重要なのは言うまでもありません。ただ、内容の充実だけでは良いプレゼンになりません。プレゼンは「プレゼンス」「コンテンツ」「デリバリー」という3つの要素で成り立っています(図1)。3つの要素をバランス良く高めなければなりません。
今回はプレゼンスを高めるための考え方と実践法を紹介します。プレゼンスとは話し手の存在感、コンテンツは話す内容や資料、デリバリーは話し方やジェスチャーといった伝え方を表します。簡単に言うと「誰が、何を、どうやって伝えるか」ということです。
プレゼンの出来は3つの要素の掛け算になります。話す内容(コンテンツ)が100点だったとしても、話し手の存在感(プレゼンス)が良くないと80点になってしまったり、場合によっては50点以下になってしまったりします。
「内容や伝え方が同じなら、話し手が誰でもプレゼンの評価は変わらないのではないか」と思う読者もいるかもしれません。しかし、実際にはそうではありません。聞き手は常に話し手のことを信頼できるかどうか値踏みしています。信頼できない話し手だと思われると、プレゼンで伝えた内容をその通りに受け止めてもらえなくなる恐れがあります。
逆に「この話し手は信頼できる」と聞き手に判断してもらえれば、伝え方が多少つたなくとも、しっかりと内容を受け止めてもらえます。