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 プレゼンテーションはプレゼンス(誰が)、コンテンツ(何を)、デリバリー(どうやって伝えるか)の3つの要素で成り立っています。今回からは3つめのデリバリーに焦点を当てて解説します。

 まず、デリバリーの基本ともいえる「説明の仕方」を紹介しましょう。エンジニアが実施するプレゼンの多くは技術的な要素を含みます。聞き手が難解と感じるであろう、技術用語や概念の説明を避けて通れません。ここで有効なのが、ロジカルシンキングで使われる「空・雨・傘」というフレームワークです。

 空・雨・傘とは事実から問題解決に導く論理の流れを示したフレームワークで、コンサルティング会社に入社した新人は徹底的にたたき込まれます(図1)。

図1●情報を相手に伝えるフレームワーク「空・雨・傘」
図1●情報を相手に伝えるフレームワーク「空・雨・傘」
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 空は「事実」を意味して、事実情報や状況の認識のことです。「空を見ると雨雲が多い」。これは事実です。雨は事実情報を基に導き出した「解釈」です。事実を基にすれば「夕方には雨が降ってきそうだ」と考えられるでしょう。傘は解釈を基に導き出した「結論」です。解釈から「傘を持っていくべきである」という結論にたどり着きます。

 もともとは論理的に考えをまとめるロジカルシンキングのフレームワークですが、相手に話したり、文章を書いたりといった伝える場面でも使える汎用性の高いものです。相手にとって分かりにくい内容を含んでいそうなプレゼンでは、空(事実)、雨(解釈)、傘(結論)をワンセットで説明するようにしましょう。こうすると、難しい内容であっても相手に伝わるようになります。聞き手が「自分にとってどういう意味を持つことが話されているのか」を理解しやすくなるからです。

 先ほどの例を空・雨・傘のワンセットで説明すると「空を見ると雨雲が多いので、夕方には雨が降ってきそうだ。だから今日は傘を持っていくべき」となります。簡単そうに思えますが、実際の説明ではどれかが足りず、相手が理解しにくくなっていることがよくあります。ここでは4つの例を紹介します(図2)。

図2●陥りがちな説明不足の例
図2●陥りがちな説明不足の例
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