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 システムを具現化する唯一の方法が、プログラミング=コーディングです。システムの設計書とは「どのようにコーディングするか」をガイドする指示書です。設計者が「コーディングについて知っている」ことは極めて当たり前のこと。まず、プログラミング言語にはどのようなものがあり、どのような特徴を持っているかを理解しておきましょう(図1)。

図1●プログラミング言語の特徴を知識として蓄え活用する
図1●プログラミング言語の特徴を知識として蓄え活用する
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 開発経験を積んで行く中で、必ずさまざまな言語に関わります。既存システムの保守開発の担当になれば、そのシステムで利用されている言語を知らなければなりません。新規開発の担当になれば、顧客の要望で言語を指定される場合もあります。

 世の中にプログラミング言語は数多くありますが、すべての言語を知る必要はありません。ただ、よく使われている言語の存在は知っておきましょう。まずWebで検索して出てくるようなPython、C、Java、C++、C#、R、JavaScript、PHP、Go、Swiftなどは、存在を知っておくべきです。

 多くの言語の基本的な文法は、似通っています。そのため、すべての言語を文法レベルで細かく覚える必要はありません。文法よりも、言語の特徴を理解しておくほうが重要です。筆者は主に、以下の観点を意識しています。

(1)書きやすさ・分かりやすさ

 例えば、CとJavaを比較したとき、メモリー操作の観点からはCよりもJavaのほうが「書きやすい」言語といえます。Cでは、メモリー領域を確保するためにコードを記載する必要がありますが、Javaでは必要ありません。

(2)再利用性

 構造化プログラミングが可能な言語であれば、モジュールを定義して再利用可能です。継承機能を使えるオブジェクト指向言語であれば、さらに再利用性は高まります。