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 第2回では、Web・APサーバーの可用性と拡張性を高めるために、Web・APサーバーを単一サーバーから複数台構成にし、Elastic Load Balancing(ELB)を利用して、各サーバーにトラフィックを振り分ける構成に変更しました。

 この構成にすることで、Web・APサーバーの負荷が高くなったとき、サーバーを追加して対応できます。

 ここで、Web・APサーバーのEC2インスタンスを追加/削除するかどうかの判断はどう行えばよいでしょうか。

 事後対応で手動によってスケールさせるのは良い方法とはいえません。コーポレートサイトの例で言うと、システムの処理能力が上限に達したときに、ユーザーがサイトにアクセスすると、レスポンスが遅くなったり、全くアクセスできない状況になったりします。それと並行して、監視サービスなどから管理者にアラートメールが届きますが、手動で新しいインスタンスを起動させて利用可能になるまでの間、コーポレートサイトは問題が発生したままです。

 かといって、必要以上のインスタンスを起動しておくのも、コストの面で良い方法とはいえません。

 望ましいのは、Web・APサーバー群の負荷の変化に応じて、自動的にインスタンスを追加/削除させることです。これを「オートスケール」といいます。

 AWSでは、監視サービスの「Amazon CloudWatch」とオートスケールのサービス「Auto Scaling」を組み合わせることで実現できます。まずは、これら二つのサービスについて説明します。