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 ドメイン名をIPアドレスに変換するDNS(Domain Name System)サービス「Amazon Route 53」について解説します。Route 53は、全ドメイン名の情報を持つ「権威DNS」です。53という数字は、DNSサーバーが53番ポートで動作することに由来します。

 Route 53はマネージドサービスであり、AWSが冗長化、性能、セキュリティなどを管理します。可用性のSLAは100%です。

 多様なルーティングが可能なのも特徴の一つです。ここでは「加重ラウンドロビン」「Latency Based Routing(LBR)」「位置情報ルーティング」の三つを紹介します。

 加重ラウンドロビンは、クライアントからの同一内容のDNSクエリーに対して返す情報を、重み付けして切り替える機能です。例えば元のWebサーバーと変更したWebサーバーがある場合、後者にトラフィックの5%だけを流してA/Bテストを行うことができます。

 Latency Based Routing(LBR)は、EC2インスタンス、Elastic IPアドレス、Elastic Load Balancing(ELB)などのAWSエンドポイントごとの応答時間を常に把握し、ユーザーからのリクエストを動的に最速のエンドポイントにルーティングします。世界中にユーザーがいる場合に有用です。

 位置情報ルーティングは、ユーザーの場所(DNSクエリーの送信元の場所)に基づいて、トラフィックを流す先のリソースを切り替える機能です。例えば日本国外のユーザーからのリクエストは英語のコンテンツを提供するWebサーバーに流す、という具合です。コンテンツを提供する国の制限にも利用できます。