ソフトウエア開発プロジェクトにおける見積もりとは、将来的に発生し得る金額や時間を査定する作業だ。長年見積もり技術の整備・活用に取り組んできた筆者が、ソフトウエア見積もりの論理性・合理性を高めるアプローチについて解説する。本講座では、FP(ファンクション・ポイント)数を使った規模見積もりの方法を指南する。

連載
本当に使える見積もり技術[規模見積もり]
目次
-
第1回 FP法の計測手順
機能要件を定量化する
規模見積もりのメトリクスとして最適なのがFP数である。FP数を使った計測方法について具体的に解説する。IFPUG法に基づいた計測手順を説明する。
-
第2回 データ・ファンクションの計測
内部論理ファイルと外部インタフェースファイル
IFPUG法に基づいたFP法の計測手順について、Step1から順に説明する。Step1では、システム全体を測るか、サブシステム単位に測るかなど、どの範囲を測るかを決める。
-
第3回 データ・ファンクションの複雑度評価
データ項目数とレコード種類数から決定
データ・ファンクションの複雑度は、データ項目数とレコード種類数で評価し、「低」「中」「高」を決定する。データ項目数は、RDBでいえば列(カラム、フィールド)の数に相当する。
-
第4回 トランザクション・ファンクションの計測
3つのファンクション・タイプを抽出
FP法で多くの人がつまずくのが、トランザクション・ファンクションの計測だ。処理の流れを正しく把握し、漏れなくダブりなく計測することが求められる。
-
第5回 トランザクション・ファンクションの複雑度評価
データ項目数と関連ファイル数から決定
トランザクション・ファンクションを抽出したら、複雑度を評価する。複雑度はデータ項目数と関連ファイル数という2つの軸で評価し、「低」「中」「高」を決定する。
-
第6回 FP数を推測する2つの方法
「試算法」と「概算法」を使い分ける
IFPUG法による計測が可能になるのは、基本設計が終わってからである。そのため概算見積もりよりも前の段階では、FP数の「計測法」ではなく「推測法」が求められる。
日経クロステック Special
What's New
経営
- 「改革支援メニュー」で課題ごとに対応
- コンテナ特有の攻撃リスクと対処法とは?
- 【先進事例紹介】DXを迅速化する必須技術
- コンテナ監視の落とし穴を回避するには?
- “正しいPDF”で時間もコストも削減
- テレワークでも共同作業 その方法とは?
- 社員の本音を知って離職を防ぐ新技術
- ハイブリッドワークを成功させる秘訣とは?
- 「まずは電話で問い合わせ」が激減
- 新しい働き方とはー。DX、人と組織の活用
- ハイブリッドな研修で研修効果を最大に!
- 事例紹介!DXで推進する働き方改革新時代
- 企業の組織課題解決に健康データを活用!
- 企業成長には「○○な人事戦略」が必要
- 日本IBM、30社33部門に感謝状を贈呈
- Hondaのカーシェアが挑む価格戦略
- 「予算の組み替え」でDXの原資を生む方法