自社ビジネスの変革を目指して多くの企業が取り組むDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクト。DXプロジェクトでのシステム開発をうまく進めるには、従来とは異なるノウハウが必要だ。複数企業のDXプロジェクトの運営を手掛けてきた講師が、DXプロジェクトをうまく進めるためのシステム開発の手順やチームの作り方を解説する。

連載
DXプロジェクトの進め方[サービス開発の手順]
目次
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第1回 DXプロジェクトと基幹系開発プロジェクトの違い
基幹システム構築が得意な会社が、DXプロジェクトで失敗する3つの理由
基幹系システム開発プロジェクトとDX(デジタルトランスフォーメーション)プロジェクトの違いを整理します。そして、DXプロジェクトを円滑に進めるために最も意識しておかなければならない重要なポイントをまとめます。
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第2回 要件定義の進め方
DXプロジェクトの要件定義でプロマネが絶対にやってはいけない禁じ手
サービス要求や業務要求の整理作業にプロジェクトマネジャーとしてどう関わるべきでしょうか。サービス要求や業務要求を決めるのはユーザーだから、ただ待っていればいい、という発想ではDX案件は決してうまくいきません。
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第3回 システム開発の全体像を理解する
DXの成否分ける開発工程、「サービス要求定義」で決めるべき3つのこと
DX(デジタルトランスフォーメーション)案件のシステム開発の流れは、基幹系システムとは異なります。このことを十分に意識していないと、プロジェクトは行き詰まります。
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第4回 アジャイルかウォーターフォールか、開発プロセスの選び方
「DXプロジェクトはアジャイル開発でしょ」と安易に考えると失敗する
デジタルトランスフォーメーション(DX)という不確実性の高いプロジェクトでは、アジャイル開発が適していると思われがちです。反復的に開発を行い、徐々に完成形に近づけていくスタイルです。しかしアジャイル開発を成功させるには、いくつかの前提条件を満たすことが必要です。
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第5回 チーム編成とプロジェクト計画書
DXやるなら必読、縄張り争いや「お見合い」を防ぐチームの作り方
DXプロジェクトのチーム編成において特徴的なのは、ユーザー側の多くの部門が関わる可能性があることです。多様なメンバーをうまくまとめるには、部門横断的なチームを組成し、役員クラスを意思決定者として巻き込むことが求められます。