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 複数のアクセスポイントからなる無線LANを導入する場合、個々のアクセスポイントが使用するチャネルと電波出力を、現地の環境に合わせて設定する必要があります。すべてのエリアをくまなくカバーし、隣のアクセスポイントとチャネルが重ならないように設計するのは、結構面倒です。

 そこで有効なのが、電波の自動調整機能です(図1)。アクセスポイントに内蔵されていたり、アクセスポイントを管理する無線LANコントローラーが備えていたりします。この機能を利用すれば、アクセスポイントを設置する際に、個々のアクセスポイントのチャネルや電波出力の設定を気にする必要はありません。

図1●アクセスポイントが備える電波の自動調整機能
図1●アクセスポイントが備える電波の自動調整機能
周囲の電波や干渉波の情報をそれぞれのアクセスポイントで収集し、その情報を基に無線LANコントローラーが最適な電波設定を計算する(左)。アクセスポイントが故障したときは、周囲のアクセスポイントは電波出力を上げ、かつチャネルが重ならないようにする(右)。(イラスト:なかがわ みさこ)
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 電波干渉しないようにそれぞれのアクセスポイントが互いを認識しながら設定していきます。エリアの端にいるアクセスポイントは、そのことを認識して電波が届かない場所ができないように出力を調整します。これにより、現地での電波測定作業を省略できるようになり、コストを削減できます。