全1399文字
PR

 無線LANの分野では「高密度環境」という用語が使われることがあります。狭い範囲で多くの端末が接続する環境を指します。もともと、人が多い会議室やスタジアムなどの空間を指す言葉でした。1人が複数の端末を持ち、今後はIoTにも無線LANが活用されるようになると、オフィスなども高密度環境になる可能性があります。今回は、高密度環境での無線LANを説明していきましょう。

 本講座の第1回で、アクセスポイント(AP)を15~20mの間隔で設置するよう推奨しました。これを日本の一般的なオフィス環境に当てはめると、1台のAPで30人程度のユーザーをカバーすることになります。

 ユーザー1人につき1台のパソコンと1台のスマートフォンを接続すると仮定すると、1台のAPに60台の端末を接続することになります。すべての端末が同時に通信するわけではありませんが、今後はオフィスでも高密度環境を想定しなければならないケースは増えるでしょう。

 高密度環境に対応するには二つの方法があります(図1)。

図1●高密度環境に対応するための二つの方法
図1●高密度環境に対応するための二つの方法
狭い範囲で多くの端末が接続する高密度環境に対応するには、アクセスポイント(AP)を増やす方法と高密度対応APを使う方法がある。APの台数増加に伴って様々なコストが上昇するため、高密度対応APを使うほうがよい。(イラスト:なかがわ みさこ)
[画像のクリックで拡大表示]