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 これらのグラフを見れば、変化するのを前提にしてコンクリートを取り扱わなければならないことがよくわかる。運搬、打ち込み、締め固めの過程ではフレッシュコンクリートの品質の変化を考えておかなければならない。さらに、打ち重ね(まだ固まらない状態のコンクリートの上に、新しいコンクリートを打ち込むこと)、表面仕上げ、打ち継ぎのときには、凝結過程のコンクリートの性質を考えておく。養生およびその後の段階では、硬化後のコンクリートの変化を知る必要がある。

スランプの変動幅を見込む

 生コンは製造後、アジテータートラック(生コン車とも呼ばれる)で現場まで運搬する。現場の受け取り準備が整うと、荷卸し、打ち込みが始まる。コンクリートのスランプは時間の経過に伴って徐々に低下する。

 施工計画では、打ち込みに適した下限のスランプを設定し、荷卸し時のスランプの目標値を予測する。ここで、生コンが荷卸しされた後のスランプロスには、経過時間とポンプ圧送によるロスがあり、これを見込んで生コンの変動幅を考慮する。生コンの荷卸し時のスランプの目標値が定まると、生コン会社には荷卸しまでの予想時間を伝え、注文する目標スランプと、そのほかの必要な性能を定めて契約することになる。

 打ち込んでいる最中に起こる可能性のあるさまざまな不測の事態も想定して、少し余裕のあるスランプを設定しておくとよい。