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 下に、スランプ試験でスランプコーンを引き上げた直後のコンクリートの形状の例を示した。粗骨材が多くてガサガサしたコンクリートもあれば、モルタルの多いコンクリートもある。

図1・スランプ試験でスランプコーンを引き上げた直後の形状例
図1・スランプ試験でスランプコーンを引き上げた直後の形状例
粗骨材が多くてガサガサしたコンクリートもあれば、モルタルの多いコンクリートもある
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 コンクリートの性能面でチェックしておきたいのが変形性能だ。バイブレーターで振動を与えると、コンクリートは流動し始める。コンクリートの打ち込みや締め固めを良好な状態で進めるには、適切な変形性能が必要だ。

 コンクリートの変形性能を判断する簡単な方法は、スランプ試験後にスランプ試験用の平板の端部を軽くたたいて振動を与え、それによる変形状況を観察することだ。適度な分離抵抗性を持つ良好なコンクリートは、振動を与えることによって下部が側方に広がり、上部が沈下していく。一方のガサガサしたコンクリートは、振動を与えると容易に崩れてしまう。このようなコンクリートは分離しやすく、ジャンカ(豆板)が発生する危険性が高い。