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 室内側で発生する不具合の例を見ていきます。構造材がゆがむと仕上げ材の壁紙に影響が出てきます。室内の壁のしわは住まい手にとっては最も目に付く不具合です。ただ、その多くは施工不良が原因であり、壁のしわを見て真っ先に不同沈下を疑う人はいないと思います。

 不同沈下を原因とする壁のしわは、構造材の傾斜によって壁が動くことで発生します。壁が引っ張られる側の壁紙にはほつれや破れが発生し、壁が押される側では壁紙が余って部屋の隅角部に横方向のしわが何本も生じます。下の写真に示したような不具合を見ても、住まい手によってはあまり気にしなかったり、気になってもその原因が不同沈下であるとまでは思いが及ばなかったりするのが普通でしょう。

写真・壁紙の破れやしわ
写真・壁紙の破れやしわ
壁紙の破れやしわは構造材が傾くことで発生することがある(写真:髙安 正道)
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 内装材の化粧合板やボードも同様です。押されるとたわんで膨らみ、無理に押し込もうとしても元には戻りません。床材の目地にも隙間が生じます。