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 今回は、構想フェーズの4項目の作業のうち、サービスをより具体化するプロセスである「サービス要求定義」について説明します(図1)。

図1●「サービス要求定義」は2つ目のプロセス
図1●「サービス要求定義」は2つ目のプロセス
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 サービス要求定義の作業の目的は、サービスの内容を具体化することです。

 前回、JQベーカリー社では、「ユーザーに最適なパンを組み合わせて定期的に自宅にお届けする」とのサービス案を決めました。しかしまだ、以下のような内容までは具体化されていません。

  • どのような商品を提供するのか
  • どのような機能を提供するのか
  • どのような業務が必要になるのか

 実際のサービスの利用シーンをひも解きながらこれらを具体化し、この後のフェーズで実施する要件定義のスコープを明らかにすることがサービス要求定義のゴールです。ここでのアウトプットが、次フェーズのインプットとなります。

サービス要求定義の作業プロセス

 サービス要求定義の全体の流れを整理します。

 「要求」とは、サービスとして何を提供・実現したいのかを示します。つまり、サービスに求められる機能や業務です。

 要求定義では、まずサービスの登場人物と利用シーン・関わり方を整理します。それぞれの利用シーン・関わり方をフローにして具体化し、必要な機能を整理して、最後にサービスの提供メニューや商品を決定します(図2)。順に見ていきましょう。

図2●サービス要求定義の全体の流れ
図2●サービス要求定義の全体の流れ
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