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 体言止めとは、「日次ミーティングの実施。」「新しい開発ツールの導入。」という具合に、文の末尾を体言(名詞・代名詞)で終える表現方法のことです。この体言止めはITの現場で使ってはならない表現の一つです。未来・現在・過去のいずれの意味にも解釈できるからです。次のよくある文例①を見てください。

よくある文例①

■パラメーター値の保持

システム変数Aに対してローカルストレージ内の指定された配列にあるインデックスキー名の取得。

 この文では、システム変数Aがインデックスキー名を既に取得済みでセットされているのか、それともインデックスキー名を新たに取得するのかがはっきりしません。もし後者の意味で書かれたにもかかわらず、プログラマが前者の意味だと解釈してしまうと、インデックスキー名をシステム変数Aにセットするロジックが抜けることになります。

 体言止めには、文章にリズム感をもたらしたり余韻を与えたりするなどの効用があります。しかしITの現場に、そんな効用は必要ありません。読み手が誤解しないように情報を伝えるには、体言止めを使うべきではありません。

 体言止めと同様に、語尾を省略することも避けるべきです。例えば次のような文です。