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 海外に行くととまどう点に、建物の階の呼び方があります。国によっては、日本で地上1階と呼んでいる階をグランドフロア、日本では2階に当たる階を1階(1st Floor)と呼ぶため、エレベーターの行き先ボタンを間違えてしまいそうです。日本でも、傾斜地に立っているビルで地上1階と思った階が地上3階だったりするなど、自分が何階にいるのか、把握しづらい建物があります。

 建築基準法でも「階」や「階数」の規定はなかなか複雑で、一筋縄でない用語の1つです。実は、建築基準法に「階」そのものを定義した条文はありません。同法の一般的な解説を整理すると、「人が立ち入ることが可能で、高さが1.4mを超え、床または屋根がある部分」を指すとされています。

 逆に、ロフトや床下収納のように、物置などに利用する場合は階に含めません。ただし条件があり、高さが1.4m以下で、その部分の水平投影面積が「接する上下階の床面積の2分の1未満」であることなどが求められます。こうしたロフトや床下収納は建築基準法上、「階とみなさない小屋裏物置等」と呼びます。

 自治体によっては、階に含めないロフトとみなすには、ロフト部分の窓面積やロフトにつながる階段(はしご)の形状に関する条件を加えているところもあるので、注意が必要です。

「階」に含めない場合とは?
「階」に含めない場合とは?
高さ1.4m以下のロフトや床下収納は「階」に含めない。ただし、それらの水平投影面積の合計が、上下に接する階の床面積の2分の1以下であることが条件になる(資料:日経 xTECH)
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