第5回の「前編」で紹介したのは日本で開発されたものが多かったが、米国での有名な例も紹介しよう。1つは南カリフォルニア大学(University of Southern California:USC)が開発した「Virtual Human Museum Guides」(http://ict.usc.edu/prototypes/museum-guides/)。3次元グラフィックスで表示されたエージェントが博物館を案内するシステムだ。ボストンの科学博物館で稼働している。実は仕掛けはELIZAとほとんど同じで、さまざまな発話に対応するテンプレートを基に返答する。例えば「What’s your name ?」と聞かれたら、2人の仮想人物のそれぞれが「My name is Ada」「And I’m Grace」と答える。

 大画面に実物の人間と同程度の大きさのエージェントが表示される。高校生くらいの女性の体格を計測して3次元モデルを作ったという。一番の特徴は、登場する2人のエージェントを双子の設定にしたこと。ユーザーの発話に対して、1人よりも2人で答えた方が、対話がより盛り上がるためだろう。

 もう1つの例は「SGT Star」というエージェントで、やはりUSCで開発された。米国陸軍に勧誘するWebサイト(http://www.goarmy.com/ask-sgt-star.html)で使われている。音声認識の機能はないが、例えば「給料はいくらですか」といった質問を文字で入力すると、答えてくれる。

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