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 データ分析への取り組みを強化する会社や職場が増えています。しかし、実際に成果を上げるのは容易ではありません。手当たり次第にデータを集めて分析しても、有益な結果は導き出せません。

 本講座では、事業拡大や業務効率化に本当に役立つデータ分析の方法を、初心者にも分かりやすいように解説します。第1回でデータ分析の全体像を取り上げ、第2回以降はデータ分析ソフト「KNIME」を使いながら具体的な手順を説明します。

 KNIMEはオープンソースソフトウエアとして公開されており、無料で利用できます。実際に操作しながら、分析手法を身につけられます(図1)。

図1●オープンソースの分析ソフト「KNIME(ナイム)」の画面
図1●オープンソースの分析ソフト「KNIME(ナイム)」の画面
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業務が分かっている人こそ、データ分析に向いている

 では早速、第1回の内容に入ります。今回はまず、データ分析のプロセスについて考えてみましょう。皆さんは、データ分析はどんな人がするものだとお考えですか。「データサイエンスの知識を持った人が望ましい」と思っている方が多いかもしれません。

 もちろんその通りなのですが、筆者はそれよりも重要な知識があると考えています。それは業務の知識です。これまで数多くの企業のデータ分析プロジェクトに携わってきましたが、業務の知識の必要性を痛感しています。