木造戸建て住宅の雨漏り対策では、主に2つのポイントが重要です。1点目は、建物に降りかかる雨水を適切に排出する設計・施工両面の配慮で、これを「雨仕舞い(あまじまい)」と呼びます。2点目は、透湿防水シートやルーフィング材、シーリング材といった防水資材で建物への雨水侵入を防ぐ「防水施工」。雨仕舞いと防水施工は、雨漏り対策のまさに両輪です。これらの基本的な知識を7回の講義で解説します。

村田 晧
ライター
出版物・映像メディア制作やソフトウエア開発などを手掛けるバウム(東京都新宿区)代表。ライターとしても活動し、日経BPの住宅技術誌「日経ホームビルダー」や建築誌「日経アーキテクチュア」で長年、木造住宅の施工技術などに関する記事の取材・執筆や、各種別冊の編集・制作を手掛ける。本講座は日経アーキテクチュア別冊「水が招く建築トラブル解消術」「NA選書 雨漏り・結露の解決集」に収録した筆者の担当記事を大幅に加筆・修正して、日経 xTECHが再構成した