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 今回から、コンピューティングやネットワーク、データベースなどAzureの主要サービスについて解説する。まずはコンピューティングサービスについて見ていこう。

 Azureのコンピューティングサービスは、仮想マシンやコンテナーという技術を使用して、ディスク、プロセッサー、メモリー、ネットワーク、オペレーティングシステム(OS)などをセットで提供する。リソースを数分または数秒で作成・有効化できる。

 料金は、リソースの使用量や使用期間などで決まる。使用期間は、分や秒の単位で課金される。

 Azureに用意されているコンピューティングサービスには次の4種類がある。

  • 仮想マシン
  • コンテナー
  • Azure App Service
  • サーバーレス

 それぞれのサービスについて解説しよう。

仮想マシン(Virtual Machine)サービス

 仮想マシンは、物理的なサーバーと同様の環境を、様々なプラットフォーム上で仮想的に用意して動作させるものだ。Azureでも、Azureというクラウド上に仮想マシンをいくつも立ち上げられる。

 仮想マシンには、仮想プロセッサー、メモリー、ストレージ、ネットワークリソースが含まれる。OSもAzureが用意するため、ユーザーは物理サーバーを使用するのと同じようにソフトウエアをインストールして実行できる。サーバーを動作させるための物理的なハードウエアを購入し、セットアップして維持する手間を省けるのが利点だ。

 Azureの仮想マシンサービスには、大きく2つの種類がある。1つは、「Azure Virtual Machines(VM)」である。クラウド上で仮想マシンを作成し、使用できるものだ。「Azure資格試験対策[クラウドの基礎]」で解説したIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)環境に該当する。OSは、WindowsだけでなくLinuxも利用可能だ。

 もう1つは、「Virtual Machine Scale Sets」である。同一のVMグループを作成し、システムの負荷に応じて自動的にVMの台数を増やすように設定できる。VMの台数や処理能力を増やして負荷分散させる仕組みを「スケーリング」と呼ぶ。

 大量のVMを一元的に管理したり、更新したりできるのも特徴だ。例えばWebサイトを運用するためにVMを複製している場合。サーバーの設定を変更する際などはそれぞれのVMに対して1台ずつ設定をしなければならないが、Virtual Machine Scale Setsを使用すると一括で実行できる。