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 ここからは、新サービス開発系DXプロジェクトの要件定義を詳しく説明します。まず、最も重要なフロントエンド要件定義について見ていきましょう(図1)。

図1●最も重要なフロントエンド機能要件定義
図1●最も重要なフロントエンド機能要件定義
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 フロントエンド機能要件定義では、エンドユーザーにどのようなサービス(機能やコンテンツ)を提供するかを決めます。前回解説した通り、業務要件/管理機能要件、バックエンド要件/AI機能要件など多くの要件に影響を与える重要な作業です。

 具体的な画面のワイヤーフレームを描きながら、通知などユーザーとの間にどのようなコミュニケーションを発生させるかも含めて、提供するサービス内容を改めて決めていきます。

 表1に、主な作業をまとめます。Webアプリ/スマートフォンアプリ向けサービス開発を想定したものです。

表1●フロントエンド機能要件定義の作業内容
作業種類作業内容成果物
画面要件定義・画面フロー・レイアウト定義
・各アクションの定義
・画面一覧
・画面ワイヤーフレーム、画面処理要件定義
・画面フロー
メール・SMS・通知要件定義・メールやSMS、プッシュ通知などのレイアウトや文面、項目の定義
・配信条件、配信対象などの定義
・通知一覧
・メール、SMS、通知のレイアウト定義と条件定義
帳票・ファイル要件定義・ダウンロードファイルやアップロードファイル、印刷物のレイアウト、項目の定義
※帳票やファイルがある場合
・帳票/ファイル一覧
・帳票/ファイルのレイアウト、処理要件定義
フロントエンド環境要件定義・動作保証をするOSやブラウザーの種類の定義・対応OS/ブラウザー一覧