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 フロントエンド要件定義を終えたJQベーカリー。次に、業務要件定義/管理機能要件定義に移ります(図1)。

図1●DXプロジェクトにおける業務要件定義/管理機能要件定義
図1●DXプロジェクトにおける業務要件定義/管理機能要件定義
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和田:管理画面って、業務システムの画面と一緒だよね?

三宅:そうですね。業務要件を先に整理して、その後管理画面の要件定義をするというのが基本です。

平川:そうすると、結構期間が必要になりますね。

 基幹系システム開発プロジェクトでは、先に業務要件があり、その業務を実現するために、システム機能としての画面要件があります。一方で、DXプロジェクトのうち新事業・サービス開発プロジェクトでは、業務要件と管理機能(管理画面)要件は並行して進める方が効率的です。既存の業務があるわけではないので、始めからある程度、業務をシステムで行うことを想定しながら、業務内容を整理していきます。

 例えば毎週月曜日に、「その週に発送対象のパンを焼いて準備する」という業務があったとします。このとき、まずは準備する必要のあるパンの個数を確認するでしょう。業務要件を仮に整理してみると、以下のようになります。

・店舗が設定した曜日に、その週に焼くパンの一覧を確認する(対象週は選択可能にする)

・確認する内容は以下の通り
 -対象となる週(YY/MM/DD週)
 -配送予定日
 (パン名と個数は繰り返し)
 -パン名
 -個数
 ※順序は個数の降順とする

 この内容を見る限り、このまま管理画面の機能要件としても使えそうです。わざわざ同じ内容を別の成果物として定義するのも無駄なので、業務要件兼管理機能要件としてしまった方がよさそうです。このように、新サービス系プロジェクトでは、業務要件と管理機能要件は並行で進めるのが効率的です。