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 工場で何を管理するのかと問われたときに、「変化点だ」と答える人は多いだろう。この答えは極めて適切なものであり、変化点管理は、工場管理の基本の1つと言っても過言ではない。しかし、本当に変化点管理が機能(十分に役目を果たす)しているだろうか。

 そもそも、変化点管理を行う目的は何だろうか。変化点管理とは、具体的には「生産の4要素といわれる4M(Man;人、Machine;機械、Material;材料、Method;方法)の内容が変化するときに、品質問題の危険性が生じる」という考えに基づき、4Mの変化点を適切に把握して、品質問題の発生を(できれば未然に)防止しようとすることが目的の活動だ。

 例えば、「材料メーカーを変える」という変化点があった場合、材料メーカーを変えるのに先立って必要な対策をあらかじめ講じる。新しい材料メーカーの工程管理状態の確認や材料特性の評価、工程での使い勝手など、さまざまな視点から検討を加えるのだ。こうして、いざ材料メーカーを変更した後でも品質問題が生じないようにするのである。