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 「開発ドキュメントの悪文修正術[抽象的な表現]」講座では、開発ドキュメントによく見受けられる曖昧な表現を取り上げました。「いろんな意味を持つ二字熟語」「何を示すのか分からないカタカナ語」「書き手だけに明瞭な言葉」といった表現です。

 こうした曖昧な表現は、見出しを付けるときに特に気を付ける必要があります。見出しは、本文を読まなくても一目で明確に意味をつかめるものでなければならないからです。

 よくある文例①を見てみましょう。

よくある文例①

■次期サービスへの移行に向けたトライアルの実施

 この見出しでは、「トライアル」という言葉の意味が判然としません。例えば、(a)カットオーバー前に試験的に運用すること、(b)採用検討中の製品を本番環境で試用して評価すること―という二つの解釈が成り立ちます。

 (b)の意味だった場合は、次のように修正します。