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 開発現場のドキュメントを読んでいると、書かれている主張が「本当にそうなの?」と疑わしく感じることがあります。主張に納得感がなければ、文章そのものが意味を成さないでしょう。

三角ロジックを活用する

 ファイルサーバーのサービスレベル向上について書かれた、よくある文例①を見てください。

よくある文例①

 本件は、2009年より稼働している全社ファイルサーバーの障害発生時におけるサービスレベル向上を目的とする。障害発生から1時間以内にリカバリーを完了できるようにする。そのために下記の日程にて新ファイルサーバーへのリプレースを行う。

 この文例における書き手の主張は、ファイルサーバーのリプレースを行うことです。これは手段に当たり、第1文でその目的、第2文には目標が書かれています。しかしこの内容では、ファイルサーバーのリプレースを行うことに関する納得感は乏しいでしょう。

 では、どのようにして主張の納得感を高めたらいいのでしょうか。その際に有用なのが「三角ロジック」という考え方です(図1)。これは「主張」とそれを支える「事実」「根拠」を三角形として組み立て、納得感を高める手法です。