全567文字

 データの改ざんを困難にした分散型の記録管理技術。記録データをブロックと呼ぶ小分けしたデータに加工し、順番に関連付けして鎖(チェーン)のように連なる構造を取る。仮想通貨のビットコインが取引基盤として利用するなど、FinTech領域を中心に注目を集めている。

 2008年にサトシ・ナカモトを名乗る人物が基本理論を提唱した。基本構造はブロックが連なる同一の記録データを複数のコンピューターノードが管理・保存するというもので、ノード同士が記録を比べてデータを更新する。

 データの改ざんが困難なのは、ブロックの生成に時間がかかり、新しいブロックが増え続けるからだ。ブロックのデータは過去のブロックと関連しており、改ざんするためには全てのブロックを生成し直す必要がある。

 あるノードでブロックを改ざんできても、他のノードが正しい記録を保有している。ノード同士は多数決で正しい記録かどうかを判断するため、全体の50%以上のノードを書き換えないと改ざんできない仕組みだ。

 応用分野はFinTechに限らず、改ざんのないデータを共有する利点がある業務は対象になり得る。各利用者が同じデータを保有するため、単一のシステムや管理組織に依存しない新たなシステム基盤技術とみなす向きもある。