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 この春から社会人だ!と期待に胸を膨らませていた新入社員の皆さん、毎日どのように過ごしていますか。世界中を襲った新型コロナ禍により、会社だったり、自宅だったりと、社会人として踏み出した場所はさまざまだと思います。どんな場所でどんなスタイルで踏み出したとしても、あなたの社会人生活はスタートしました。ぜひ、この講座でものづくりの基礎知識を固めて、あなたの仕事に役立ててください。

 ものづくりでは、仕事に必要な知識や技術・技能をどのように習得するかが、昔から悩めるテーマになっています。一般によく言われるのが、OJT(On the Job Training;オン・ザ・ジョブ・トレーニング)と呼ばれる「実務をこなしながら行う教育訓練」と、OFF-JT(Off the Job Trainingの略)すなわち「実務から離れて行う教育訓練」です。理想は、(1)各自が自己啓発で知識を学び(OFF-JT)、(2)先輩や上司の助言を受けながら実務を実践する(OJT)中で成果を出すこと。特に基礎知識はOFF-JTで新入社員研修や技術研修、通信教育、推薦図書の紹介などにより、動機づけを行うと同時にスキルの向上を狙います。しかし、なかなか難しいというのが実態です。

固有技術と管理技術を押さえる

 ものづくりにおける基礎知識の分野は大きく[1]「固有技術」と[2]「管理技術」に分かれます。まず、[1]の固有技術。ここでは、材料には何を使い、どのように加工するのかを考えて、その情報を図面に表します。そのため、①材料と②加工、③図面の知識が「固有技術の3大知識」となります。

 続いて、[2]の管理技術。生産現場では「効率よく造る」ために、①品質管理と②原価管理、③生産管理が「管理技術の3大知識」となります。固有技術はハードウエア(ハード)、管理技術はソフトウエア(ソフト)のイメージです。

 このように、ものづくりには多くの知識が必要となります。にもかかわらず、若手の人たちは周囲から「1日も早く力になってほしい」「即戦力として期待しているよ」などと言われ、プレッシャーに感じているのではないでしょうか。