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 今回から、Pythonの文法について学んでいきましょう。第2回では、変数と配列について解説します。

 まず学ぶのが、変数です。変数とは、値が1つに決まっておらず変化するデータの入れ物です。

変数

 CやJavaなどでは、変数を用意する(宣言する)際、文字列や数値といったデータの型を指定します。Pythonはこれとは異なり、型を指定する必要がありません。

変数に値を代入する

 実際にソースコードを見てみましょう。以下は、「number」という変数に数値の「10」を代入しています。

# 変数numberに、数値の10を代入
number = 10

 「=」(イコール)記号が登場していますが、数学における「等しい」とは意味が異なります。Pythonでは、「=」を値の代入に使います。右辺の値(ここでは「10」)を左辺の変数(ここでは「number」)に代入するという意味です。

 もう1つ注目したいのが、1行目の「#」記号です。Pythonでは「#」を先頭に付けると、その行がコメント(プログラムに影響を与えないもの)として扱われます。これを「コメントアウト」と呼びます。そのプログラムがどのような処理をしているかといった情報をコメントとして記述しておくことで、後からプログラムを読み返すのが楽になります。

 次に、変数の中身を確認してみましょう。

# 変数aに、"apple"を代入
a = "apple"
# 変数aを出力
print (a)

 これを実行すると、画面には「apple」という文字が表示されます。

 画面への出力は、「print」という関数で実行します。プログラミングにおける関数とは、入力値(「引数」と呼ぶ)を基に何らかの計算や処理を実行し、その結果を返すものです。Pythonでは、関数名のあとのカッコの中に引数を指定します。

 print関数の引数に変数「a」を指定することで、変数「a」の中身を出力できます。「a」には「apple」という文字が入っているため、画面に「apple」と出力されるわけです。

 では、このプログラムを少し改変してみましょう。「print(a)」という文字列だけでは、「a」にどんな値が格納されているか分かりません。そこで変数名を「friuts_name」に変えて、プログラムを見た人が分かりやすくします。

# 変数friuts_nameに、"apple"を代入
friuts_name = "apple"
# 変数friuts_nameを表示
print (friuts_name) 

 「print (friuts_name) 」と書かれていれば、この行を見ただけで「果物の名前を出力する」ことが分かります。このように、変数名はプログラムの作成者以外にも処理の内容が分かりやすいものにするのが望ましいでしょう。

 変数名は自由に付けられますが、いくつか命名ルールがあります。以下にまとめますので注意してください。

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