全601文字

 三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険は2021年7月6日、新損害サービスシステムを7月以降に順次稼働すると発表した。ユーザーとの双方向コミュニケーションやペーパーレス化を狙うもので、保険金受け取りまでの日数短縮に加えて、自動車保険で年間約3500万枚(A4判用紙に換算した場合)の書類削減につながるとしている。

 新損害サービスシステムはMS&ADインシュアランスグループで共同開発した。顧客と担当者がセキュアな環境で直接メッセージをやり取りできるのが特徴。損害箇所の写真や動画の送信に加え、必要書類を電子データで提出でき、スマートフォンなどから保険金請求が完結する。事故対応の進捗も、あらかじめ登録したメールアドレス宛てにリアルタイムで通知される。

 保険金支払業務プロセスのペーパーレス化も実施した。大規模災害時でも全国の拠点から電子書類にアクセスできるようになり、リモートでの災害対応が可能。さらに、不正請求の検知にAI(人工知能)を活用する。ビッグデータに基づく不正請求の予測や分析を通し、保険金支払いの適正化と迅速化を図る。

 三井住友海上は現行システムを新システムに全面刷新し、7月から自動車保険を対象に段階的に稼働させる。あいおいニッセイ同和損保は10月に、新システムと共通の機能を現行システムに搭載した形で刷新する予定。今後の新システムへの合流に向けた検討も始めているという。